妊娠しやすい条件ってあるの?妊活夫婦が知っておきたい基礎知識
妊娠のために知っておきたい基礎知識を解説しています。
妊娠の仕組みを正しく理解することで、妊娠の確率を少しでも高めましょう。
妊娠に必要な絶対条件とは?
妊娠は奇跡!子供を宿すための条件は「健康」
妊娠は、女性の卵子と男性の精子とが出会い、受精することによって行われます。
受精は卵管膨大部という場所で行われた後、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと送られ、内膜が増殖した子宮の壁に着床することで妊娠が成立します。
実は簡単なことのように思えますが、妊娠が成立するまでにはいくつかの条件が必要です。
例えば・・・
1.完全に成熟した卵子であること
2.子宮内膜が正常かつ健康に増殖していること
3.強く元気な精子であること
このような条件を整えるためには、妊活中のご夫婦がともに健康な体であることが必須条件です。
不妊症でない夫婦が排卵日に性行為をしても妊娠をする確率は20%前後と言われていますので、妊娠をするためには日ごろから準備を整えておくことが必要となります。
女性の体が赤ちゃんを迎える仕組み
性周期を理解しよう
卵巣と子宮は毎月女性の体の中で、赤ちゃんを授かるための準備をしています。
これを、性周期と言います。性周期には、「卵巣周期」と「月経周期」の2種類があり、どちらも上手くサイクルしていることが妊娠のカギとなります。
妊活をされている方は是非自分の体をよく理解して、最善の妊活を選べるようにしましょう。
卵巣周期
ゴナドトロピンというホルモンを使った、卵子の成長周期です。
卵子となる元の細胞(原始卵胞)は、思春期に約30万個存在すると言われています。
この原始卵胞が、毎月の生理1日目から5~15個ずつ成長を始め、1次卵母細胞、2次卵母細胞、そして成熟した成熟卵胞(グラーフ卵胞)へと成長します。
この期間を「卵胞期」と言い、ゴナドトロピンの中でも卵胞を成熟させる働きのあるFSH(卵胞刺激ホルモン)が活発に分泌されています。原始卵胞は5~15個ずつ成長しますが、ほとんどの卵胞は途中で成長を止めて退化してしまうため、最終的に成熟できるのは1個だけです。
卵胞が成熟すると「黄体期」に入り、今度はもう1つのゴナドトロピンであるLH(黄体形成ホルモン)の分泌が盛んになります。
すると、成熟卵胞の中で育った卵子が排卵され、卵巣・子宮へと送られます。
この時が、いわゆる排卵日です。排卵を終えた卵胞は、黄体へと変化して、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を分泌するようになります。
妊娠しなかった場合には、黄体が白体へと変化して、ホルモンの分泌量が低下していくのです。
この卵巣期は妊娠にとって非常に重要で、質の良い健康な卵子が育たないと、いくら排卵があっても受精や細胞分裂(卵割)が正常に行われず、妊娠が難しくなります。
月経周期
女性の子宮では、卵巣周期に合わせて、子宮の内側(内膜)を増殖させ、脱落・出血(生理・月経)を行っています。
卵巣が卵子を育てている卵胞期のとき、月経周期は「月経期」と「増殖期」にあたります。
前の排卵後に妊娠が成立しないと、月経周期はまず月経期となり、子宮内膜の増殖・肥厚を剥がすことで、生理が起こります。
これは、「赤ちゃんのために作られたベッドを、使用しなかったので壊した」というイメージです。
この月経期が終わると増殖期に入り、次の排卵に備えて新しいベッドを作り始めます。
まず、新しいベッドの骨組みを作るには、エストロゲンという女性ホルモンが作用します。
このホルモンが子宮内膜基底層という部分にアプローチすることで、動脈がらせん状になり、子宮の内膜を増殖し、厚くします。
この増殖期が終わると、「分泌期」に入ります。
分泌期は、卵巣周期でいうところの黄体期に当たります。
ここでは、エストロゲンとプロゲステロンがらせん状になった動脈をさらに増やし、また受精卵の栄養源となるグリコーゲンを分泌するなどして、妊娠に備えます。
「増殖期で作られたベッドの骨組みの上に、ふかふかの布団を敷き、ベッドメーキングを施して、赤ちゃんを受け入れる最終準備をする」というイメージです。
黄体期では卵子が排卵されていますので、この時に受精・着床すると妊娠が成立するのです。
しかし、子宮での準備が不十分な場合、せっかく受精卵ができてもしっかりと着床することができず、妊娠できないことがあります。
卵子の老化で妊娠率は大幅ダウン
女性は胎児のころから卵子を持っており、妊娠20週の頃には700万個ほど体内に蓄えていますが、この卵子の数は徐々に減っていき、増える事はありません。
出産時には200万個ほどの卵子を持って生まれてきますが、思春期には20~30万個と約1/10にまで減少してしまいます。
さらに、25歳ごろには半分の約10万個、35歳ごろにはさらに半分の約5万個と年を重ねるほどその数は減っていき、閉経を迎える50歳前後にはほぼ0になっているのです。
この数だけ見ると「意外とたくさんあるからチャンスはありそう!」と思ってしまいますが、実は月に1回、たった1個の排卵のために1,000個近い他の卵子が失われています。
今体内にある卵子が全て活用される訳ではなく、選りすぐりの卵子を輩出するために、多くの細胞が犠牲となっているのです。
しかも、卵子は加齢で総数が減るだけでなく、質そのものも低くなってしまうため、受精しにくい卵子ばかりが作られるようになってしまいます。
もちろんそれだけでなく、食事の偏りやストレス、睡眠不足、タバコなどのダメージも受けているため、不健康な状態が続けば卵子の老化も促進し、より妊娠の条件から逸脱してしまいます。
卵子の老化は妊娠しづらい状況を作るだけでなく、流産や染色体異常などの様々なリスクを高めてしまうため、質の高い卵子をどれだけ作り出せるかが妊娠力に影響しています。
妊娠には男性の力も大切!健康な精子と妊活の関係
弱い精子は妊娠できない!
男性の体で作る精子は自分で動く力を持っている細胞で、約0.06mmという非常に小さなサイズです。
精子の基となる精祖細胞は、ホルモンの影響を受けて精巣内で細胞分裂を行い、約74日もの期間をかけて精子へと成長します。
成長した精子は、精巣上体という部分に居場所を移し、さらに運動能力を高めることで、子宮内を進む力や受精する能力を蓄えるのです。
やがて精子が力を蓄えて成熟すると、管状の貯蔵庫である精管で待機し、射精すると尿道を介して外部へと放出されます。
射精で放出される精子の数は1回あたり2~3億個と非常にたくさんありますが、実はそのうちの99%は子宮へ到達することなく、膣内で死滅してしまうのです。
これは、女性の膣内が細菌やウィルスから身を守るために、高い酸性状態になっているためで、健康かつ十分な能力のある精子でないと卵子へ到達することができません。
「不妊の原因の半分は男性にある」と言われる理由
男性は加齢によって精巣が徐々に小さくなり、男性ホルモンの生成力も下降していくため、精子の機能は年齢とともに低下してしまいます。
精子の機能が低下していると妊娠率が低下するため。自然に妊娠する機会が減る事でより妊娠しづらい状況になってしまうのです。
海外の研究では、男性が20代の場合に妊娠にかかる期間が約6か月なのに対し、30歳を過ぎると約10カ月、45~49歳になれば約19カ月もの期間を要することが分かっています。
つまり、求めるタイミングで妊娠を成立させるためには、女性の体が整っている事だけでなく、パートナーである男性の精子も健康であることが非常に大切なのです。
さらに、男性の年齢が高ければ高いほど、流産するリスクが増えることも分かっており、せっかく待望の子供が宿っても健康に生まれてくれるとは限りません。
もし不妊治療に踏み切ったとしても、男性が35歳を過ぎていると出生率が下がるという研究報告もありますので、自然妊娠でも、不妊治療を受けるにしても、男性の精子の質は妊娠にとって重要な条件となっているのです。
妊娠準備は「体の健康」が必要不可欠!
妊娠のためには、健康な体であることが重要!
妊娠のためには、夫婦ともに健康な状態を維持し、質の高い卵子・精子と胎児の育成環境を整えることが必要です。
ホルモンの分泌を指令する「脳」、酸素・栄養の詰まった血液を運ぶ「心臓・血管」、質の良い細胞を育てる「卵巣・精巣」、赤ちゃんのための準備・受け入れをする「子宮」など、それぞれの器官がきちんと準備を整えなければなりません。
しかし、自分では生活に支障がないため健康なように感じても、不規則な生活習慣があれば知らずのうちに妊娠しにくい体に変化している可能性があります。
また、体の老化スピードには個人差があり、まだ若いと思っていても体年齢は想像以上に衰えている事も少なくありません。
万全の準備を整えるために、食事や運動、嗜好品などの習慣に気を配り、夫婦そろって妊娠に向けた体を作って、効率良く妊活を行いましょう。
健康な体作りは食習慣の見直しから
妊娠しやすい条件を作るために一番最初に見直したいのが、食事の習慣や内容です。
体に必要な栄養素が不足していると、脳や臓器の機能が低下して本来の力を発揮することができず、妊娠の確率を下げてしまいます。
また、卵子や精子の老化は食事によってある程度防ぐことができますが、バランス良く栄養が取れていないと成分が体内で十分に機能せず、質を高めることができません。
今日の自分の体は、これまでの食事からできています。
食事は毎日必ず行うものですから、妊娠に適した健康な体作りには、食事の見直しがとても重要です。
とは言っても、妊活中に必要な栄養素はたくさんあり、実際には食事だけで摂取するのはかなり難しいものです。
献立や外食時のメニューを考えるだけでも一苦労になってしまいますので、「栄養をとらないと!」という頑張りが毎日続くと裏目に出てしまい、妊活の負担となってしまうことも少なくありません。
実際に、妊活中の女性の多くが食事や栄養面での悩みを抱えており、精神的な負担が大きくストレス過多になることで、逆に妊娠しにくい状況を作り出してしまう事もあります。
妊活サプリメントで効率よく栄養素をカバー!
そんな時に活用していただきたいのが、妊活用に開発されたサプリメントです。
妊活サプリメントの中には、体作りに必要な栄養素がしっかりと配合されており、妊活中の女性の体を栄養面からサポートしてくれます。
食事だけで摂取するのは難しくても、妊活サプリメントで1日数錠飲むだけで補うことができますので、非常に手軽で便利です。
また、めでたく妊娠できた後も、赤ちゃんの成長のためにはきちんと栄養を摂ることが大切ですから、妊活サプリメントを妊娠中にも続けて飲まれる方がたくさんいらっしゃいます。
妊活サプリメントは、妊娠を希望する時期から妊娠中・授乳期まで、幅広く健康をサポートしてくれるお助けアイテムなのです。
情報のあふれる現代は、あれもこれもと試したくなってしまいますが、まずは自分が始めやすい妊活サプリメントを見つけて、健康な母体作りを始めましょう。
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